Crispian Balmer
[ローマ 24日 ロイター] - 開発・人道支援機関の連合体が発行する2026年版の世界食料危機報告書(GRFC)によると、紛争や干ばつ、援助縮小により、26年も世界の飢餓は危機的な水準となり、世界で最も脆弱な国々の一部では食料不安が一段と深刻化する見込みだ。
報告書によると、過去10年間で深刻な飢餓は2倍に増加し、昨年は報告書の発行史上初めて、ガザとスーダンで2件の飢饉が宣言された。
25年は、47国・地域で2億6600万人が深刻な急性食料不安に直面し、ハイチ、マリ、ガザ、南スーダン、スーダン、イエメンの一部地域で140万人が壊滅的な状況に陥った。
25年だけで、世界で3550万人の子どもが急性栄養失調になった。そのうち1000万人近くが重度の急性栄養失調だった。
今年について、報告書は深刻度が依然として危機的と指摘した。治安のわずかな改善と人道支援の増加により、ハイチのみが最悪の「壊滅的」レベルから脱すると予想した。
報告書の作成を支援している国連国際農業開発基金(IFAD)のアルバロ・ラリオ総裁はロイターに「もはや一時的なショックだけでなく、長期にわたる持続的ショックが見られるようになっている」と指摘し、「主なメッセージは、食料不安がもはや孤立した問題ではなく、世界の安定に圧力をかけているということだ」と語った。
イラン情勢が懸念をさらに強めていると指摘し、エネルギーや肥料の貿易が長期にわたり混乱すれば、世界の食糧市場に波及し、すでに危機に瀕している輸入依存国の飢餓を悪化させる恐れがあると警告した。
「たとえ中東の紛争が今すぐ終結したとしても、今後6カ月間に多くの食料価格の急騰やインフレが発生することは確実だ」と述べた。
報告書は、危機に瀕する食料セクターへの人道支援および開発資金が25年に急減し、今年さらに減少するとの見方を示した。25年、食料セクターへの人道支援資金は前年比約39%減少し、開発援助は少なくとも15%縮小したと推計した。