その結果、「さまざまなXRシナリオにおいて95%以上の精度で正確にユーザーを認証でき、98%以上の精度で不正なユーザーを退けることができた。生体認証は長期にわたって一貫性が保たれた」
呼吸や心拍などのバイタルサインは低周波の振動を発生させて頭蓋骨を震わせる。首から頭部へと伝わるそうした振動は、その人の骨格や組織に関係する生体情報が豊富で、この情報はXRヘッドセットのモーションセンサーによってキャッチできる。
頭蓋骨の形状や厚み、骨格構造は人によって異なることから、頭部を伝わる振動もそれぞれ違う形で変化する。顔の筋肉や脂肪といった軟組織も振動の伝わり方に影響する。
研究チームはヘッドセットの照準を呼吸と心拍によって生じる頭蓋骨の微細な振動のみに絞るため、それ以外の頭や体の動きによる干渉をフィルタにかけて排除できるシステムも構築した。
仮想現実や拡張現実、複合現実を包括するXRシステムは、ゲームの域を越えて金融、医療、教育、在宅勤務などさまざまな分野に広がっており、セキュリティの重要性はますます高まっている。
「XRは私たちの未来において重要な役割を果たす」とチェンは言い、「もし没入型システムが日常生活の一部になるのであれば、認証は安全で持続的かつ手軽でなければならない」と指摘している。
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