[サンフランシスコ 18日 ロイター] - 米アップル上級副社長でハードウエア技術担当のジョニー・スルージ氏が、カスタムチップ設計を加速させるため、生成人工知能(AI)活用に強い関心を示していたことがロイターの取材で分かった。

カスタムチップとは特定用途向けに設計された半導体集積回路(IC)で、アップル製品では心臓部に当たる。

ベルギーに本拠を置く半導体の独立系研究開発機関「imec(アイメック)」でスルージ氏は先月表彰され、その際、限られた人たちを対象にスピーチを行った。ロイターは録音された音声で確認した。

スルージ氏は自社カスタムチップ開発の歴史を概説した上で、重要な教訓の1つとして「EDA(電子設計自動化)企業」との連携を挙げ、チップ設計には、そうした企業が手がける電子回路設計の自動化ソフトウエアやツールが必要だったと述べた。

EDA企業の最大手はケイデンス・デザイン・システムズとシノプシスの米企業2社。両社は自社製品へのAI導入を急いでいる。

録音音声によると、スルージ氏は「EDA企業は、当社の複雑なチップ設計支援で非常に重要だ」と指摘。その上で「生成AI技術には、従来よりも多くの設計作業を短時間でこなせる可能性があり、生産性を大幅に向上させられるだろう」と述べた。

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