ペット人気の陰で問題となった「犬工場」
販売用に犬を無理矢理交尾させ、工場のように子犬を次々と産ませて商売する業者を取材し放送した。不潔な檻に閉じ込め興奮剤を注射したり、獣医でもない一般人が犬を開腹手術する内容に、愛犬家ならずとも胸を締め付けられた。この放送は波紋を呼び、2017年7月には、「犬工場」廃止の法律が執行される事となった。具体的には、強制的に妊娠・出産を誘導する診療と手術を全面禁止した。これにより、劣悪な状況から少しでも動物たちが救われることを願うばかりである。
また、韓国の犬といえば「食用犬」を思い出す人も多いだろう。確かに今でも街を歩けばポシンタンやゲジョルタンなどという名前の犬肉スープの専門店を見かけることはできるが、その来店客は中高年が多い。若者の間では好んで食べる人は少なくなった。先月28日には、ソウルにて食用犬の救出を目的としたドッグフェスティバルが開催された。主催者によると、毎年200万匹の犬が食用に殺されているという。
韓国でも核家族化が進み、お年寄りがペット面倒を見なくてはならない状況が進んでいる。また、中高年のなかには予防接種に対しての認識が低い人が多く、受けていないペットも多い。今回、口輪やリードの義務化が一部で検討されているが、それでもまだ公園などで犬のリードすらつけずに散歩している飼い主もよく見かける。
今回のチェ・シウォンのペットの事件は悲しい結果を生んでしまったが韓国で改めてペットとの生活を見直す機会となった。いったん動き出すと対応の早い韓国らしくペット規制をすぐに作ろうと動き出すのは良い部分でもある。これからも犬や猫が人類の友達であり続けるため、人間が時代の変化に合わせペットへの責任を見直していくことが必要だろう。