EU条約では加盟国の排除を認めていない。ただ、政治的な圧力が強まり、有権者の離脱意思を尊重することを英国政府に求めるだろう。英国抜きで他の27カ国が協議を開始する見通し。

 キャメロン首相が国民投票で勝利すれば、首脳会議は首相のEU改革案に関して早急に議論する。同案は移民対応で英国に譲歩した内容となっている。

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●29日(水曜)─キャメロン首相抜きで首脳会議

 EU首脳会議2日目、キャメロン首相を除く27カ国の首脳が英国離脱後の道筋について協議する。EU法50条では、離脱協議の期限を2年間と定めている。EUは英国離脱に伴う予算の穴を埋めなくてはならない。また、英国に住むEU市民および欧州大陸に住む英国人の将来の権利を再保証する必要がある。

 独仏を筆頭とするEU指導者らは直ちにEUの結束と統合を推進しようとするだろう。懐疑派の英国が去ることで、EUの軍事協力緊密化が再び俎上(そじょう)に上りそうだ。

 2017年のフランス大統領選候補である極右のマリーヌ・ルペン氏の台頭を抑えるため、若年層を中心とした雇用創出などの対策も打ち出されそうだ。

 EU指導者らは欧州委員会に交渉権限を与える。英国の一部では、新たな貿易条件をめぐる協議を含むため、離脱交渉が2年を超えるとみる向きもある。しかし、期限の延長にはEUで満場一致の賛成が必要となるが、EU内でそうなるとみる向きはほとんどいない。

 一部では、将来の貿易条件に関する英国との協議は並行して進められるとの指摘も出ている。ユンケル委員長はこれまで、EUは2年間の離脱協議を優先し、その後は「白紙状態で」協議を開始すると語っている。

●30日(木曜)以降─2年間は現状維持

 英国がEU離脱手続きに着手しても、2年間はすべてのEU法が英国に適用され、その後は一切適用されなくなる。

 欧州議会の英国議員やヒル欧州委員は現職に留まり、EU公務員である英国人数千人も職務を続行し、英国の閣僚はEU閣僚理事会メンバーに名を連ねたままだ。ただ、彼らは実質的な発言権を持たなくなる。

 また、英国は2017年後半に予定されるEU議長国の座を、次の順番のエストニアに譲るだろう。

[ロイター]
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