<欧米人の上から目線ではない、コンゴ人写真家とジャーナリストが伝えるコロナ禍のコンゴの現状>

ppcongo-map.jpg何度ロックダウン(都市封鎖)や経済対策を行っても、先進諸国でさえ新型コロナウイルスの猛威を前に立ち尽くす。そんななか、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)は未曽有の危機にどう対処しているのか。

カナダ系イギリス人写真家フィンバー・オライリーがコンゴの現状を記録し、ウェブサイトで公開するプロジェクトに乗り出したのは、パンデミック(世界的大流行)発生前の今年1月のことだった。

ソーシャルディスタンス(社会的距離)などあり得ない闇市場の雑踏、コロナ禍に追い打ちをかけるエボラ出血熱の流行、悪化する紛争や貧困......。これらを伝えるため、オライリーは15人のコンゴ人写真家やジャーナリストとチームを組んだ。「これまでコンゴの歴史的写真を収めてきたのは圧倒的に外国人」であり、それが「アフリカ人を原始的なものと捉えるヨーロッパ人の偏見を助長してきた」と、オライリーは考える。

特異なアートとしてのアフリカでもなく、欧米人の上から目線でもない。コンゴ人によるコンゴのドキュメンタリーは、この国が現在直面する困難を映し出している。

ppcongo02.jpg
<電気>都市封鎖に伴う休校が続くなか、定期的に停電が実施され、自宅の暗闇で携帯電話の明かりを頼りに勉強する13歳の少女。コンゴの電力普及率は世界最低レベルの約9%だ(4月、ゴマ) ©Arlette Bashizi for Fondation Carmignac
ppcongo03.jpg
<紛争>北東部イトゥリ州の紛争地帯で2月、畑の中に置かれた兵士を模した人形。コンゴでは金などの鉱物資源をめぐり各地で武装勢力間の紛争、殺人、レイプ事件が絶えない ©Dieudonné Dirole for Fondation Carmignac
ppcongo04.jpg
<同時多発>2月、北キブ州ルチュルでエボラ出血熱により死亡した11カ月の女児を埋葬するために民家に入る防護服姿の人々。コンゴではコロナに加えてエボラとはしかも「同時多発」する事態に ©Finbarr O'Reilly for Fondation Carmignac
ppcongo05.jpg
<独立60年>6月、コンゴはコロナ禍のなか独立60周年を迎えた。旧宗主国ベルギーの首都ブリュッセルでは、BLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動の参加者らが過去の植民地支配を非難 ©Pamela Tulizo for Fondation Carmignac