採掘現場急増の背景
ミャンマーのレアアースの大半は、中国と接するカチン州やシャン州で採掘される。独立系シンクタンク、ミャンマー戦略政策研究所の衛星解析によれば、20年当時、カチン州の採掘現場は約130カ所だったが、今年は少なくとも370カ所に増えている。
背景には、クーデター後の行政崩壊や武力紛争の激化がある。その結果、レアアースが中国に流れ込み、中国の市場支配を強化している。
中国への依存削減戦略の1つとして挙がるのが、ミャンマーに直接関与することだ。国際社会では同国の軍事政権との協力に消極的なムードが今も強いが、日米豪印戦略対話(QUAD)を構成する4カ国が、カチン州で活動する武装組織カチン独立機構と協力する案が検討されている。
だがミャンマーを代替調達先にするのは、中国の独占解消の単純な解決策にならない。実行すれば、サプライチェーンの不公正が悪化するだけだ。
地元を襲う環境コスト
【note限定公開記事】中国の輸出規制で脚光を浴びるミャンマー...レアアース確保の裏で進む環境破壊と人権侵害
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