<日本の新首相が誰になるかにかかわらず、李在明は慎重に距離を取り、その真価を見極めようとしている。その場となるのが、10月末に韓国で開かれるAPEC首脳会議だ>


▼目次
1.石破・李関係を支えたのは「理念」ではなく「現実」
2.李在明が距離を置く理由

韓国で非常戒厳が宣布されたのは昨年12月。そこからは尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾をめぐる混乱が長く続き、韓国政府はその機能を大きく失った。戒厳令の翌月に発足したアメリカのトランプ政権が「報復関税」措置を発表し、世界中に困惑が広まるなか、韓国政府は具体的な措置を何も取ることができなかった。

対する日本は、トランプ政権自身が交渉のモデルケースに選択したこともあって、早急に協議が進み、日米首脳会談を経て、7月下旬にその交渉経過が発表された。

他方、混乱が続いた韓国では、憲法裁判所の決定により尹が公式に大統領の座を追われたのが4月初め。そこから2カ月を経た6月初めに李在明(イ・ジェミョン)が新大統領に選ばれている。

成立した李政権は、アメリカとの交渉に先行した日本の例を参考にし、8月下旬には李がワシントン訪問の途中で東京に滞在し、石破茂首相からトランプとの交渉のためのアドバイスも受けている。李は個人的にも石破に好感情を持っていたとされ、両首脳の関係は極めて円滑だった。

石破・李関係を支えたのは「理念」ではなく「現実」

とはいえ、このように良好な石破・李の関係は、単に両首脳の個人的なキャラクターの合致や、石破側の融和的な歴史認識によってのみもたらされたわけではない。

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【note限定公開記事】韓国・李在明大統領が日本の新首相との「距離を置く」理由...石破時代ほどの期待は難しい


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