[コペンハーゲン 30日 ロイター] - デンマーク中央銀行は30日、3つの主要政策金利をそれぞれ10ベーシスポイント(bp)引き下げた。通貨デンマーククローネが高止まりする中、中銀は2月以降、たびたび為替介入を行ってきたが、通貨高を十分に抑えられなかった。

利下げにより、10月1日付で当座預金金利と譲渡性預金金利はマイナス0.6%、貸出金利はマイナス0.45%となる。

中銀はクローネの対ユーロ相場の狭いバンド内で維持することを第一に目指している。

クローネは年初から対ユーロで7.436クローネ付近で推移。バンド中央値の7.46038クローネより高いが、バンド上限を下回る水準だった。

利下げ発表後、クローネ相場に変動はなかった。

中銀は2月から7月まで為替介入を毎月実施、介入額は合計496億クローネ(77億2000万ドル)に上った。8月は介入しなかった。

ニクレディトのチーフアナリスト、フレデリク・エングホルム氏は、中銀が9月の介入で100億クローネ以上を売却したとの見方を示した。

中銀の広報担当者は利下げに関する詳細の説明に応じていない。

デンマーク中銀の利下げは、すでに政策引き締めに着手あるいは検討中の他の多くの中銀の動きに逆行している。

シドバンクのマクロアナリスト、Mathias Sproegel氏は利下げ自体がデンマーク経済全体に与える影響は軽微だとした上で、住宅市場も労働市場も活況な好景気での利下げというタイミングに言及。「世界的な株高の下では保険会社や年金管理会社は、ドルを売ってデンマーククローネを買うといったリスクヘッジをする。そのため、株価上昇はクローネ高につながる傾向がある」と指摘した。

同氏は、利下げによってデンマークと欧州中央銀行(ECB)の政策金利の差は10bpとなり、市場におけるクローネの魅力は低下すると指摘。追加利下げは見込まれないとした。

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