普通の大統領であれば、国家安全保障会議(NSC)や国防総省の助けを借りて目的と手段を明確にし、アメリカの意思決定プロセスに一定の安定感をもたらそうとするはずだ。

しかし今は違う、とホッジスは言う。国防総省は大混乱だし、ホワイトハウスで国家安全保障を担当する部局はほとんど機能していない。だから、はた目にはトランプが独りで勝手に政策を決めているように見えてしまう。

トランプは大統領執務室にテレビカメラを入れ、全世界に向けてウクライナへの武器供与再開を発表した。当然、ロシアに強い圧力をかけるつもりだったのだろう。

しかしロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は肩をすくめて「今度は50日か。以前は24時間だったし、100日だったこともあるな」と言い放った。「全ては経験済みだ」

ちなみに、今回の発表を受けてモスクワの株式市場は急騰した。通貨ルーブルも上昇した。たいした影響はないと、市場も判断したらしい。ホワイトハウスを舞台にしたトランプ劇場など、もう見飽きたということか。

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