newsweekjp20250717040026.jpg
昨年のウィンブルドン ROBERT PRANGE/GETTY IMAGES

タウンゼントが初めてテニスラケットを握ったのは4歳の時。最初のうちは姉のシモーンと練習していた。同じ黒人のセリーナ&ビーナス・ウィリアムズ姉妹にも親しみを感じるが、憧れていたのはキム・クライシュテルスやジュスティーヌ・エナン、そして男子のドナルド・ヤングだ。

なにしろヤングの父親はタウンゼントにとって最初のコーチであり、その頃のヤングはジュニアで世界ランク1位だった。競技生活の早い時期に「自分の夢を一足先に実現した人」を身近で見られたのは「特別な経験」だったとタウンゼントは振り返る。

「レガシーを残したい」

しかし彼女が最も尊敬する選手はマルチナ・ナブラチロワだ。女子シングルスで6年以上、ダブルスでも4年半にわたって世界ランク1位に君臨した往年の名選手だ。

言うまでもなく、チェコ出身のナブラチロワはテニス界のレジェンド。でも自分には彼女と似た点がいくつもあるとタウンゼントは言う。「少し荒っぽいところがある」のもそうだし、「左利きというのも同じ。彼女は眼鏡をかけてプレーしていたけれど、私も視力が悪いので眼鏡をかけてプレーしていた」。

タウンゼントは来年4月で30歳になる。そろそろ自分のレガシーが気になる時期だ。「もちろんテニスの世界では結果が全て。でも自分は単なる『いいテニス選手』で終わりたくない。それ以外の何かになりたいと思う」

「若い選手の支援をするのが大好き」だと彼女は続けた。その思いが、彼女を次なる挑戦へと突き動かしている。

出産前後で初めて味わった、テニスから完全に完全に離れた生活
【関連記事】