この動画は多くの共感を集める一方で、「低メンテナンスでも成立する友情」を肯定する声もあり、意見は大きく分かれた。

スーファンさん自身はこう語る。「もちろん、人によって友情の定義は違う。ただ、あの動画が示したのは、多くの人が『もっと深い関係を築きたい』と思っているのに、そういう相手に出会えていないという現実なんです」

本誌では、まれな再会が意味するものをより深く理解するために、ロンドン在住の上級心理療法士、ダレン・バナーゼ氏にも話を聞いた。

バナーゼ氏によれば、こうした「キャッチアップ文化」は、心理的・社会的な大きな変化を映し出しているという。

「かつては共同体の中で生き、友情は日常の一部でしたが、今では個人主義が進み、友情も『生産性リストの項目のひとつ』のような存在になってしまった」と彼は指摘する。

ただし、連絡の頻度が少ないからといって、それが浅いつながりであるとは限らないという。

「久しぶりの会話が『上っ面』だとは思いません。むしろ、それは『今の私はこうだけど、あなたにはまだ見えてる?』と確認する大切な再調整の時間なんです」

とはいえ、現代人が失いつつある「人間関係の技術」もあるという。

「今、多くの大人が『目的のないまま友達と過ごす』という感覚を忘れてしまっている」

会う「頻度」よりも重要なこととは?
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