<映画『教皇選挙』にも登場。教皇が身に着け、信者たちがこぞってキスをする「指輪」にはどんな意味がこめられていて、なぜ破壊されなければならないのか──>

4月21日に脳卒中と心不全のため亡くなった教皇フランシスコ。教皇の死後、カトリック教会で執り行われる多くの伝統行事と儀式の中で、再び注目を集めたのが「漁師の指輪」の行方だ。

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「漁師の指輪」とは何なのか?

漁師の指輪(ピスカトリウス・リングとも呼ばれる)は、教皇の象徴的な指輪。通常、聖ペトロの魚のイメージが刻まれており、公式文書の封印に使われる。

この指輪は単なる装飾品ではなく、すべての教皇が聖ペトロの後継者であるという霊的な継承を表し、カトリック教会の権威と連続性を象徴する。

教皇フランシスコの指輪について

伝統的に漁師の指輪は金で作られるが、教皇フランシスコに与えられたのは金メッキされた銀製の指輪だった。

この指輪は、金細工師のエンリコ・マンフリーニによって教皇パウロ6世のためにデザインされたが、当時はまだ金属に鋳造されておらず、パウロ6世は代わりに第二バチカン公会議を記念する指輪を選んでいる。

その後、蝋型から金メッキされた銀製の指輪が作られ、フランシスコに贈られた。彼は、2つの鍵を持つ聖ペトロの姿が刻まれた質素なデザインの指輪を選び、司教時代から使っていたシンプルな十字架入りの銀の指輪を身につけている姿もよく見られた。

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なぜ「漁師の指輪」は破壊されなければならない?
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