しかし、今や中国がアメリカを抜いて中南米諸国の最大の貿易相手国となっている事実は否定できない。
昨年11月、ペルーの首都リマ近郊のチャンカイに巨大な港湾施設が完成した。中国の国有企業コスコ・シッピング(中国遠洋海運集団)が建設を主導し、当然のことながら今後の運用も担うことになる。
こうした流れを、もちろんトランプ政権は好ましく思わない。トランプがパナマ運河の「奪還」を言い出した背景には、パナマが17年に台湾との外交関係を断絶し、中国との国交樹立に転じたという事情もあるはずだ。バイデン前米政権で米南方軍の司令官を務めたローラ・リチャードソンは昨年、議会でこう証言している。「中国は熟知している。この世界で軍事大国となれるのは経済大国だけだという事実を」
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