国王夫妻らと握手を交わし、次々と進んでいく来賓たち。しかし、その列の最後に立っていた若い男性には、なぜか手を差し出さずに通り過ぎていく人がいる。

その男性は、デンマークの次期国王となるクリスチャン皇太子(21)だった。

10月19日、デンマークの首都コペンハーゲンにあるクリスチャンスボー城で、ベトナムのトー・ラム国家主席夫妻を迎えた国賓晩餐会が開かれた。その席で、ちょっと気まずいハプニングが起きた。

フレデリック10世国王とメアリー王妃らが並んで来賓を迎えるなか、皇太子も列の最後に立ち、握手のために手を差し出そうとする。ところが、複数の来賓が皇太子の前をそのまま通り過ぎてしまった。

皇太子は戸惑ったような様子を見せながらも、笑顔を崩さずに対応。その様子がデンマークの公共放送DRのカメラに捉えられていた。

欧州の王室を報じるメディアなどは、この珍しい場面を取り上げ、来賓たちが皇太子に気づかなかった可能性を指摘している。

当日の皇太子は、勲章を身に着けた赤い軍の儀礼服姿。国王夫妻らと並んでいたものの、若い皇太子を王室の一員と認識できなかったのかもしれない。ただし、来賓たちが握手をしなかった理由は明らかになっていない。

クリスチャン皇太子は、フレデリック10世国王とメアリー王妃の長男で、王位継承順位第1位。2024年1月に祖母のマルグレーテ2世が退位し、父が即位したことで皇太子となった。

今回の晩餐会は、皇太子にとって初めての国賓晩餐会でもあった。

王室の公式行事では、厳格な儀礼や序列が重んじられる。それだけに、将来の国王が握手を交わすことなく素通りされるという、何とも珍しい一幕となった。

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