ナショナルシアターのルーファス・ノリス芸術監督がカミラを紹介し、30分ほど話をした後、シャロン・D・クラーク(Sharon D. Clarke)がオスカー・ワイルドの戯曲『真面目が肝心(The Importance of Being Earnest)』のブラックネル卿夫人として登場した。

「ああ、そこにいらしたのですね、陛下、ご一緒できて光栄です。さて、隣の部屋で熱意あふれる青年が私たちを待ちわびています。彼は私の娘に求婚しているのですが、私はあまり期待していません。ご意見をうかがえれば幸いです」

カミラは後でクラークに、この芝居は「私のお気に入りの1つ」だと言った。「とても面白くて、心から笑える。あなたの演技は素晴らしい。彼女を完璧に演じていた」

クラークと話をする前に、カミラは玉座の間へと案内され、ロンドンのウエストエンドで上演されたばかりの舞台から一場面が披露された。ブラックネル卿夫人に、夫人の甥のアルジャーノン(ヌクティ・ガトゥワ)と彼の友人のジャック(ヒュー・スキナー)が加わった。

最後にアルジャーノンがいら立ちながら、ジャックに今夜はどうするのかと聞いた。「一緒に宮殿に行くかい?」

「いや」とジャックが答えた。「宮殿は我慢がならない」

カミラは笑い声を上げた。ブランシェットは拍手を送り、ガーフィールドは部屋の後方で控えめに振る舞っていた。心地よいユーモアが満ちていた。カミラはもちろん、王室の人々は基本的に、もっと辛辣な言葉に慣れている。

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