<分析の結果、鳥の肺の組織から32種類のマイクロプラスチックが...。テキサス大学の国際研究チームによる警鐘>

鳥類が高濃度のマイクロプラスチックを肺に取り込んでいる。そして、同じ空気を吸う私たち人間の影響はまだ解明されていない...。

テキサス大学アーリントン校(University of Texas at Arlington)の生物学者シェーン・デュベイ助教を含む国際研究チームが警鐘を鳴らしている。

研究チームが鳥類に着目した理由として、人間と生息環境が同じで、地球上のあらゆる場所に生息しているからだ。デュベイ助教は次のように語る。

 

「本研究は、環境中のプラスチック汚染に緊急に対処する必要性を浮き彫りにしました。これらの汚染物質は、生態系だけでなく、ヒトの健康にも多大な影響を及ぼす可能性があるためです。プラスチック汚染が生態系やヒトの健康に広く影響を及ぼす可能性があるため、今後、さらなる研究と対策が必要です」

デュベイ助教らは、中国の成都天府国際空港周辺で51種の56羽の野生の鳥を捕獲し、肺組織を分析した。この地域はヒトの活動が活発であり、また空港の野生動物管理プログラムの一環として選ばれた。

研究チームは鳥の肺を2種類の化学分析により調査。レーザーを用いた高度な顕微鏡技術「レーザー直接赤外線イメージング(LDIR)」により、マイクロプラスチックの粒子を検出。

さらに「熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法(Py-GC/MS)」を用い、より小さなナノプラスチックも特定した(マイクロプラスチックは5ミリ以下、ナノプラスチックは0.001ミリ以下の極小サイズでヒトの毛髪よりもはるかに小さい)。

鳥の肺から最も多く検出されたのは、塩素化ポリエチレン(CPE/電線の絶縁材などに使用)とブタジエンゴム(BR/タイヤの原料となる合成ゴム)だった。

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