<3つの現象が老化の遅れに大きく影響している...。長寿遺伝子発見者による、アンチエイジングの最前線から>

長寿遺伝子発見者による、最新研究と衝撃の提言書SuperAgers スーパーエイジャー 老化は治療できる(CCCメディアハウス)の第2章「なぜ老いるのか」より一部編集・抜粋。

重要なのは寿命(ライフスパン)ではなく、健康寿命(ヘルススパン)...。

 
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老化に関してここ数十年でいちばん驚いたのは、母親の胎内にいるときから老化が始まっているということだ。

イギリス人疫学者のデイヴィッド・バーカーの仮説によると、子宮内発育の遅れ、低出生体重、早産は、中年期によく表れる病気の原因と関係があるという。すなわち高血圧、冠動脈性心疾患、2型糖尿病などである。

バーカーの説は、第2次世界大戦の終わりごろの極端に食料が少ないときに、オランダのある地域で生まれた人々を観察した結果に基づいている。

当時妊娠した女性は体の小さな赤ん坊を産み、早産の場合は糖尿病、高血圧、腎不全などの加齢性疾患をすでに発症している子が多かった。

バーカーの仮説によると、子宮内では最小カロリーで生きながらえるために自分を守っていたが、生まれると十分な食べ物があったため、その生き延びるための戦略が逆効果をもたらしたのだという。どういうわけか、正常なはずの栄養量が実際には有害になったのである。

アルバート・アインシュタイン医科大学の研究で、産科医チームのフランシーヌ・アインシュタインとハイ・ユング・ヘオ、遺伝学者のジョン・グレアリー・リード・トンプソンとわたしは、年齢のわりに体の小さい若いラットが、高齢のラットと同じ後成的メチル化の特徴を持っていることを発見し、低出生体重の結果としての老化メカニズムと、後世的メカニズムとのつながりを示した。

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