ディープシーク・ショックに揺れた東京市場では、任天堂やサンリオといったコンテンツ関連株の強さが際立つ。需要が景気に左右されにくいと一般的にみられている上、日本が強みを持つ産業の一角として将来の成長余地も見込まれており「ディフェンシブ・グロース」の性格を持つ銘柄群としての認識が広がってきている。

ディープシーク・ショック下での物色動向について、岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部部長は「半導体関連株は先が読みにくくなり、コンテンツ株への資金シフトが生じた」と指摘する。

中国の新興企業ディープシークによるAIモデルの台頭を受けて株式市場の波乱が強まった週明けの2日間に、日経平均は2.2%安となった。アドバンテストの18%安、東京エレクトロンの10%安などAI人気で買われてきた銘柄群の下落が目立った。

対して同期間のTOPIXは0.2%高となり、半導体株から他セクターへの資金シフトがうかがわれた。東証33業種別の上昇率の上位は、不動産4.7%、陸運3.4%、銀行3.3%などが並んだ。このうち不動産は「ショック時には公益関連株が選好されやすいが、電力株がAI関連と目されていただけに目が向かったのではないか」とアセットマネジメントOneの浅岡均ストラテジストはみている。銀行は前週末の日銀による利上げ後でもあり、買いが入りやすかった。

一方、上昇率4位には「その他製品」が2.6%高でランクイン。同セクターに分類される任天堂が3.6%高、バンダイナムコホールディングスが3.5%高となった。他のセクター内でも、ソニーグループの3.2%高、東宝の2.4%高、サンリオの1%高などコンテンツ関連と目される銘柄の上昇が目立った。総じて日経平均に対し逆行高となった上、TOPIXの上昇率を上回った。

要因の一端を担うのが、そのディフェンシブ性との見方がある。足元でくすぶる複数のリスク要因への耐性が意識されている。

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