こうした状況の結果、かつて存在した「来るべき時代は中国の時代になる」という理解が韓国で急速に失われつつある。時に誤解されるように、韓国の中国に対する認識は、「大国の中国に無条件に頭が上がらない」というものではない。
彼らの頭の中にある中国認識は、元が明に代わり、明が清に天下を譲ったように、複数ある「帝国」が互いに競い合い、覇権を争う図式である。そして、だからこそ移り変わる覇権国家の中で、「次」を見誤らないことが重要だ、と彼らは考える。
元と明の交代期に高麗が選択を誤って滅び、明から清への交代期に朝鮮が滅びゆく明を支持して女真に攻撃されたように、覇権国家選択の誤りは、時に王朝や国家に致命的な打撃を与えるからである。
そして、今日の韓国の中国に対する冷淡な態度は、彼らが「次」の覇権国家としての中国の存在に大きな疑問符を付けつつあることを意味している。だとすれば、尹政権による中国と距離を置いた親米路線は、われわれの予想以上にこの国に根付いていくのかもしれない。
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