近年では昨年8月、アマゾン大火災で初動対応の遅れなどを批判されたブラジルのボルソナロ大統領が、証拠を示さないまま「環境NGOが放火したかもしれない」と発言して物議を醸した。ボルソナロ大統領は農業振興のためアマゾン開発を推し進め、農家の野焼きを放置してきたと環境NGOは批判してきた。

カリフォルニア大火災をめぐる極右の陰謀論は、これらを思い起こさせるものだ。

極右やRTが広げた陰謀論を簡単に信じた人がいるように、陰謀論の拡散は発信者の問題であることは言うまでもないが、受け手の問題でもある。

何か災厄に見舞われた時、人は他人とりわけ自分が嫌いな者のせいにしがちだ。

これまでになく「責任」が問われる風潮は、これに拍車をかけているとみられる。地球温暖化のように「自分たちにも責任がある」ような原因ではなく、悪意をもった誰かのせいにする方が気楽だし、間違っていても自分たちは責任を負わなくてよいからだ。

しかも、出来事やニュースの回転が速く、一つひとつのことがらに時間をかけて考えなくなっているなかでは、よりシンプルな、イメージしやすい解が求められやすい。そうしたなか、ネット上で気に入った情報だけをつまみ食いする傾向は、これを助長する。

その意味では、現代人にはとりわけ陰謀論を信じやすい特徴があり、これが利用されているといえるだろう。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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