つまり、「ビルマ化」政策を継続する軍と「一帯一路」を掲げる中国政府の意向を前に、スー・チー政権は東部の少数民族の置かれた状況の改善に着手できておらず、これが結果的に女性の人身取引を促しているといえる。言い換えると、ミャンマーの少数民族の女性たちは、人間を商品として扱う市場と冷徹な政治の被害者として売られているのである。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

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筆者は、国際政治学者。博士(国際関係)。1972年大阪府出身。アフリカを中心にグローバルな政治現象を幅広く研究。横浜市立大学、明治学院大学、拓殖大学、日本大学などで教鞭をとる。著書に『イスラム 敵の論理 味方の理由』(さくら舎)、『世界の独裁者 現代最凶の20人』(幻冬舎)、『21世紀の中東・アフリカ世界』(芦書房)、共著に『グローバリゼーションの危機管理論』(芦書房)、『地球型社会の危機』(芦書房)、『国家のゆくえ』(芦書房)など。他に論文多数。

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