[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は3日、資産価格高や、米財政刺激策による経済への圧力によって、金融市場が予期しない衝撃の影響を受けやすくなる可能性があるとし、必要に応じて銀行に対する要件を引き上げる可能性を示唆した。
同理事は、過去10年間の危機やリセッション(景気後退)を受けて敷かれたガードレールなどのおかげで米金融システムへのリスクは現在、抑制されていると指摘。その上で、減税や政府支出が「好調」な経済を危険にさらしているとし、脆弱(ぜいじゃく)性が強まれば、銀行の資本バッファーを引き上げる方針を示した。
「バリュエーションは非常に高くなっているようで、シクリカルな圧力は拡大している。そのような状況において資産価格は、マクロ経済見通しへの下向きのリスクを増幅させる予期しない状況から特に影響を受けやすい可能性がある」と語った。
ブレイナード理事は、FRBは危機を受けた金融改革の慎重な調整を支持する姿勢を示しているが、「シクリカルな圧力が引き続き拡大し、金融の脆弱性が高まれば」米金融機関の耐性を強化することが適切になる可能性があるとの認識を示した。
仮想通貨に関しては、一部で最近見られている「極めて高いボラティリティー」が全般的な金融の安定性にどのような脅威をもたらす可能性があるのか見極めるのは困難だと述べた。
その上で「(これらの市場は)投資家や消費者の保護といった重要な問題を提起する可能性がある。一部の仮想通貨は特にマネーロンダリング(資金洗浄)を巡る懸念が持たれやすい」と指摘した。