最高裁がトランプの政治生命を一撃で終わらせる確率は?

とはいえ最高裁に対する国民の信頼が急低下している今、トランプを全面的に断罪するか、逆に反乱扇動を完全に免責するような判断が出る可能性は低い。ジョン・ロバーツ首席判事は最高裁の独立性と公平な裁定者としての地位を守ることに強いこだわりがある。最高裁判事は誰もが注目するプレーヤーではなく目立たない審判であるべきだと、数十年前から主張し続けている。

2月8日には、ロバーツや他の判事から、トランプの反乱扇動問題を正面から取り上げる権限が最高裁にあるかをめぐる3つの論点が提起される可能性が高い。

第1に、コロラド州が引用した憲法修正第14条の条文には、就任できないとされる公職に大統領が含まれていない。第2に、誰が何をもって反乱分子と認定するのか、明確な定義はない。第3に、政党の予備選はこの法的問題を判断する対象として適切ではない。予備選はあくまで政党内部の手続きであり、問題にするなら本選挙で、ということだ。

賭け市場では現在、トランプが共和党候補指名を獲得する確率は80%、ヘイリーは16%とされている。この16%の大半は、トランプの法的トラブルに対する懸念だろう。ただし、2月8日に最高裁がトランプの政治生命を一撃で終わらせる確率は、トランプがアイオワで負けるのと同じぐらい、つまりほぼゼロだ。

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