バイデンが矢継ぎ早に指名している次期政権幹部の多くは、立派な経歴を持つエリートたちだ。たいてい国際派として知られていて、人種的マイノリティーも少なくない。そうしたバイデン政権の人事は、トランプ支持者たちの不安と不満を一層かき立てるに違いない。

トランプ主義は、大統領選で共和党が2回連続して負けるまで終わらないだろう。2024年の大統領選にトランプか子供たちの誰かが出馬するにせよ、トランプがお墨付きを与えた誰かが共和党候補になるにせよ、共和党がもう一度負けなくてはならない。

しかし、コロナ禍によりアメリカの景気はいずれ落ち込む。その点を考えると、共和党が「トランプ時代」を2024年以降も継続できる可能性は十分過ぎるくらいある。全ては、バイデン政権が歴史に名を残すくらい目覚ましい成功を収められるか否かに懸かっている。

バイデンは、南北戦争以降で最も厳しい環境で就任する大統領と言わざるを得ない。あと4年間、トランプ主義という不吉なBGMがアメリカを覆う気の重い日々が続くことになる。

<2020年12月22日号掲載>

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