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サウジ突然の政変、その真の狙いはどこにある

2017年11月17日(金)15時40分
アイザック・チョティナー(スレート誌記者)

――サウジ国民の待遇改善、サウジアラビアが地域および世界で、より有害でない役割を果たすことを望むアメリカ人という立場でみた場合、今回の一件とこれまでの数カ月間についてどう考えるか。

サウジアラビアは石油依存をやめなければならない。私に言わせれば、(ムハンマドは既に)脱石油を目指す経済改革計画を発表し、経済の原動力を民間部門に切り替えるなど真剣な取り組みを始めている。それこそサウジアラビアにとって必要なことであり、素晴らしいビジョンだ。実現できるかどうかは別の話だが。

社会的な側面では、超保守的な宗教界を相手にムハンマドは戦っている。宗教界はあらゆる手段を使って、特に女性をめぐる変化を阻もうとしてきた。サウジアラビアは女性の自動車運転を禁じていた世界で唯一の国で、女性の運転禁止は国家のイメージを悪くするだけだった。これを変えようとする過去数十年間の努力がやっと実った形だ。

だが政治面では、王子など自らの親族に対するムハンマドの強硬姿勢は多くの敵をつくり、多くの不満を引き起こしているのではないか。

――サウジアラビアは外交面でも引き下がる気配がない。

ムハンマドは極度の反イラン派で、イランに対抗することばかりを考えている。その点が変わることはない。

変わり始めているのは統治法だ。1人の王子が権力を掌握するのは前代未聞といっていい。短・中期的にどんな反応を引き起こすのか。新しい形に適応するのか、反ムハンマドの動きが始まるのか......。次に何が起きるかは分からないが、サウジアラビアの統治は大きな転換点を迎えている。

<本誌2017年11月14日発売最新号掲載>

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