最新記事

アメリカ社会

エボラ恐怖にパニクる米保守派の妄言ツイート

「患者を焼き払え」などと触れ回るエボラそのものよりはるかに危険な愚か者

2014年10月8日(水)17時20分
ルドビカ・ラチノ

とまらない恐怖 エボラ感染拡大はまだ収束する見通しが立たない James Giahyue-Reuters

「エボラに勝つためには患者を焼き払わなければならない」──ツイートでこんな妄言を吐いたのは、サウスカロライナ州の元共和党幹部で保守派のトッド・キンカノンという人物。

 当然のことながら、これには怒りのツイートが巻き起こった。西アフリカで拡大するエボラ出血熱の感染は今やアメリカやヨーロッパに飛び火し、世界保健機関(WHO)ではこれまでに少なくとも合わせて7000人が感染したと報告している。

 キンカノンは今週、エボラについて許し難いツイートを連投した。

──こうなったら感染した村を空からナパームで焼き払うしかない。エボラに他の対策は無い。

──誰かがもし病気から回復してもウイルスは持っている。そいつも家も焼き払わなければダメだ。同情は破滅を招く。

──エイズ、マールブルグ病、エボラ出血熱、西ナイル熱......なんで気持ち悪いウイルスはいつもアフリカから来るんだ?

 さらにキンカノンは、西アフリカでエボラに感染した疑いのある人物は、カメラマンだろうと医療関係者だろうと「何のためらいもなく」殺すともつぶやいた。

──(『エボラ患者が全員死ぬわけではない。帰国した医療関係者やカメラマンも殺すというのか?』と聞かれて)何の躊躇も無い。

 また、医療関係者はエボラ患者の治療を拒否すればいいとも言っている。

──自分が病院で働いていたら、エボラ患者の治療はお断りだ。病院関係者も全員、拒否すればいい。

──簡単な話だ。一番多くの命を救えることをすればいい。エボラ患者の治療はさらに多くの無関係の人々の命を奪っている。

 当然ながら、キンカノンの発言に対しては「暴言だ」という怒りのツイートが多数寄せられた。

──キンカノンの愚かさはエボラと同じくらい危険。彼も隔離するべき。

──(キンカノンは)何にでもツイートして炎上する有名な人......今度はエボラで炎上してる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル外相「終わりなき戦争望まず」、終結時期は

ワールド

米国防長官、イラン攻撃「最も激しい日に」 最多の戦

ワールド

イランの「黒い雨」、WHOが健康被害を警告 

ワールド

欧州委員長、原発縮小は「戦略ミス」 化石燃料依存に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 5
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 6
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 7
    身長や外見も審査され、軍隊並みの訓練を受ける...中…
  • 8
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 9
    トランプも無視できない? イランで浮上した「危機管…
  • 10
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中