バーレーンで起きた民間人負傷の爆発、米迎撃ミサイルが原因か
Jonathan Landay M.B. Pell Travis Hartman
[22日 ロイター] - 米国・イスラエルによるイランへの攻撃開始から10日後の今月9日にバーレーンで爆発が発生し、民間人に負傷者が出た問題で、米軍が運用する防空システム「パトリオット」の迎撃ミサイルが原因だった可能性が大きいことが分かった。ロイターが専門家の分析結果を検証した。
爆発が起きたのはバーレーンの首都マナマ近くのシトラ島の住宅地区で、民間人32人が負傷したほか、複数の家屋が損壊。当初、バーレーン政府と米国は、イランによるドローン攻撃があったと説明していた。
しかし、ミドルベリー国際大学院モントレー校の研究員、サム・レア氏とマイケル・ドゥイツマン氏、ジェフリー・ルイス教授は、この住宅地区の南西4マイル(約7キロ)に位置する米軍のパトリオット部隊から発射されたミサイルが原因である可能性について中程度から高い確度を持っていると結論付けた。
今回初めて報じられたこの3人の分析結果は、公開された映像や商業衛星画像の調査に基づいている。
ロイターはこれらの分析結果を、2人の標的分析専門家と1人のパトリオット・システム研究者に提示したところ、そうした結論に異議を唱える根拠は見当たらないと述べた。
元米国防総省の上級標的アドバイザー兼政策アナリスト、ウェス・ブライアント氏は、研究者3人による結論が「ほぼ否定しがたい」と言い切った。
分析結果の鍵となったのは、ある住居から撮影されSNSに共有された動画だ。そこには問題のミサイルが北東へと夜空に轟音を響かせながら横切った後、下向きに角度を変えて視界から消える様子が記録されている。その1.3秒後に遠くで閃光が発生し、爆発の瞬間を示しているようだった。
ロイターがこの動画が人工知能(AI)で生成されたものかどうかの調査を依頼した別の専門家は「動画が偽物だという明白な証拠はない」と語った。
レア氏ら3人は動画の撮影場所をバーレーン第2の都市リファーの一角だと特定し、ロイターもその位置を確認できた。
分析結果によると、リファーのその地点と方向は、問題のパトリオットの軌道と一致するという。
ロイターの問い合わせを受けたバーレーン政府は21日、この爆発にパトリオットが関係していると初めて認めた。
バーレーン政府の報道官は、ミサイルがイランのドローンを空中で迎撃することに成功し、人命を救ったと説明。「被害や負傷者の発生は、パトリオット、またはイランのドローンのいずれかが地上に直接落下したことによるものではない」と述べた。
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