中東紛争拡大で世界の人道支援に深刻な支障、国連が警告
ダルフール地方から逃れてきたスーダン難民。2025年11月、チャド東部のティネ通過キャンプで撮影。REUTERS/Amr Abdallah Dalsh
Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 11日 ロイター] - 国連事務次長で人道問題調整事務所(OCHA)の緊急援助調整官を務めるトム・フレッチャー氏は11日、中東紛争で世界の人道支援活動に支障が出ていると警告した。サプライチェーン(供給網)が混乱し、危機に見舞われている多くの地域への救命支援物資輸送が遅延しているという。
ロイターに「中東、また実際には世界全体にとって深刻な危機に直面している」と述べた。
米・イスラエルとイランの戦争はレバノンに拡大して湾岸諸国に波及。空域閉鎖やホルムズ海峡の船舶航行停止などで世界市場が動揺し、サプライチェーンが混乱している。
フレッチャー氏は、ホルムズ海峡や湾岸空域を通過する人道支援物資の大半が輸送を遮断または制限され、パレスチナ自治区ガザやサハラ以南地域向けの支援物資が紛争の影響を受けていると指摘した。深刻な干ばつと紛争に見舞われているソマリアや、同じく紛争下のスーダンも深刻な人道危機に直面しているという。
同氏は「こうした状況は人道支援のサプライチェーンに打撃を与え、必要とする人々に届けられる人道支援物資の減少につながるだけでなく、地域全体のエネルギーと食料のコストを押し上げる。今は悪条件が重なっており、深刻な懸念を抱いている」と述べた。





