超富裕層の富、25年は16%増え過去最高 格差拡大にNGO警鐘
2025年10月18日、ニューヨークのロウアー・マンハッタンの景色。REUTERS/Kevin Coombs
[19日 ロイター] - 国際非政府組織(NGO)のオックスファムは19日、ビリオネア(億万長者)の富が昨年、最近の3倍のペースで増加し、過去最高を記録したとする報告書を公表した。経済的・政治的格差を深め、民主主義の安定を脅かすと警鐘を鳴らした。
ダボスで開催される世界経済フォーラム(WEF)年次総会の開幕に合わせて発表された報告書によると、世界のビリオネアの富は2025年に16%増の18兆3000億ドルに達し、20年以降で81%増加した。
一方、世界の4人に1人が食料を確保するのに苦労しており、世界人口の半数近くが貧困にあえいでいる。
オックスファムは、ビリオネアの富の急増について、トランプ米大統領の政策が背景にあると指摘。トランプ氏の第2次政権は、減税を実施したほか、多国籍企業を国際的な圧力から保護、独占企業に対する監視を緩和するなどしている。また、人工知能(AI)企業の評価額の高騰は、既に裕福な投資家にさらなる利益をもたらしている。
オックスファムのエグゼクティブディレクター、アミタブ・ベハール氏は「富裕層とそれ以外の人々の間に広がる格差は、同時に非常に危険で持続不可能な政治的あつれきを生み出している」と述べた。





