ＣＯＰ３０、先住民デモ隊が警備隊との衝突弁明 「森林保護に必死の訴え」

写真はＣＯＰ３０の会場入口。11月12日、ブラジルのベレンで撮影。REUTERS/Anderson Coelho

William James　Leonardo Benassatto　Simon Jessop

[ベレン（ブラジル） １２日 ロイター] - ブラジル北部ベレンで開かれている国連気候変動枠組み条約第３０回締約国会議（ＣＯＰ３０）の会場付近で抗議活動を展開している先住民グループは１２日、前日に会場に入ろうとして警備隊と衝突したことについて、森林保護へ向けた必死の取り組みを示すためだったと弁明した。

先住民グループは記者会見で、自分たちの声に耳を傾けてもらいたいと強調。アマゾン地帯パラ州の先住民は抗議活動について「この会場に集まった政府と国連の注意を集めるためだった」と述べた。

先住民の指導者らは、彼らはアマゾンで進められている工業開発に脅かされていると訴えている。

別の先住民は、ブラジル政府は先住民の生活地域について「少しも心配していない」と主張。「政府はわれわれの苦闘を少しも心配していない。彼らはわれわれが政府に反対していると話している。それどころか、われわれは政府には反対していない。われわれは政府に協力してもらう必要があるのだ」と述べた。