World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ヤンゴンかるたプロジェクトに触れてみて

ヤンゴンかるたHPより

皆さんこんにちは。
ミャンマーエンターテインメントプロデューサー新町です。
本日は昨年より私が参加(応援)させていただいているヤンゴンかるたプロジェクトについてお話したいと思います。
以前ヤンゴンかるたについて書いた記事はこちら
ヤンゴンかるたプロジェクトへ一杯のモヒンガー脚本寄贈!!

さて、本題の前にお知らせを一つさせてください。
毎週火曜日、clubhouseとFBで「ミャンマー言いたい砲台ラヂオ」という番組をやっています。
ラジオ番組というにはあまりにも弱小なラジオ局ではありますが、昨日の放送で無事40回を迎えました。

ミャンマーについての話題をニュースなどを中心にあれやこれやと言いたい放題しております。
是非一度聴いていただければ幸いです。

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フェイスブックでの視聴はこちらから。
https://www.facebook.com/groups/817782128325712/posts/5067055926731623

それでは本題です。

ヤンゴンかるたのプロジェクトに参加するようになったキッカケは昨年、クラウドファンディングのリターンの一つとして、一杯のモヒンガーの脚本を提供してもらえないかというオファーをいただいた事でした。
こちらから購入した上でリターンに出させて欲しいという事だったのですが、そこは良い恰好しいの私の事ですから、無償で提供させていただきました。

正直2017年に作った作品をそのように使っていただけるというのは凄く光栄な事です。
小さな利益を取るのではなくそれ自体が大きな意義を持つ形で世に出していただいた方が後々にもっと大きな形で私たちの映画活動にも返ってくると思ったので、その辺りの下心もちゃっかりありつつプロデューサーとして決定しました。

その後、見事にクラウドファンディングは成功、早々に当初の予定額が集まりセカンドゴールも達成という結果に終わりました。
高校生が立ち上げたクラウドファンディングとしては最高の結果ではなかったかと思います。

それから後もプロジェクトの会議やイベントなどにも(オンラインで)参加したり、プロジェクトメンバーを陰ながら支えるような関わり方をさせていただきました。
当時の記事でも言っていた事ですが、とても大きなポテンシャルを秘めているプロジェクトであり今もその考えは変わっていません。

このプロジェクトの可能性を私なりに考えている事を皆さんにも共有したいと思っています。
先ずはかるたという日本に伝統的にある競技を取り入れている事もあり、非常にイベントとして優れているなと感じています。
色んなコラボも産まれやすい性質があります。
事実、かるたが製品として以降様々な形でヤンゴンかるたはイベントをしてきました。
その中で様々な団体の人たちから好評を得ています。
今後もその活動は続けていくようなのでこれを機にヤンゴンからたとのイベントや協賛などを考えていただけたらと思います。

ここまで10台そして20台前半のプロジェクトメンバーと接してきて、
「何故ここまで自分が親和性を感じているんだろうか?」
というのが最近は少しずつわかってきた気がします。

それは彼らが「マイノリティとしての闘い」をしているからなんだという事です。
日本ではミャンマーを応援しようとする人はまだまだ少数です。
「そもそもミャンマーってどこにあるんですか?」という人がほとんどです。
そんな中、大変なミャンマーを一緒に助けて欲しいと言ったところでその言葉は全く届きません。
同じ学び舎の学友にもその想いが届かなかった訳です。

そんな中でも社会に飲まれ、ミャンマーへの想いを忘れようとするのではなく、その社会に向けてミャンマーへの想い(これはもはや愛と言って良いと思います)を浸透させていこうというのですから、これは爽快にして痛快な物語ではないですか。
そんな彼らの姿勢がどこか自分のこれまでの挑戦とダブったのだと思います。

若いメンバーと一括りにしても、そのバックボーンは様々です。
全てが同じではありません。
ですが、この「マイノリティーとしての闘い」は皆に共通するものだと思います。
そんな彼らが、はやる気持ちを抑えて、まずはミャンマーの事を知ってもらう事を目的としてあーでもないこーでもないと頭をひねってやっています。
微笑ましくも逞しいなと親のような気持ちで見ています。

ミャンマーを応援する人達も様々。
ですが、ヤンゴンかるたはそんなミャンマーへ向けてのどんな想いを持った人とも志を共に出来るプロジェクトではないかと考えています。
これからも単独イベントは勿論コラボイベントなども多数行っていく予定です。
ヤンゴンかるたで検索すれば沢山のインタビュー記事やイベント情報など出てきます。
是非とも今後の活躍にご注目いただければと思います。
私もひっそりと参加していたりするのでその時は合わせてお願いします。

この活動はミャンマーの平和は勿論、その他世界の紛争を知り、それを解決することにつながるのかもしれない。
そのレベルにまでもっていかなければいけない。
勝手にそんな事を思っています。

現在ヤンゴンかるたプロジェクトでは小中高学などの学校の中で取り上げてもらえるよう働きかけをしているそうです。
決して派手ではないが確実に芽吹いていくであろう良い流れだと思います。
更にミャンマー語で日本の事を説明するかるたなどの制作も考えています。
これは当初クラウドファンディングの時から発信していた事です。
そうなれば更に広がりのあるコミュニケーションツールへとなっていく事でしょう。

ミャンマーと日本の相互交流ツールとなるべく地道に活動を続けています。
私としては現在学生達が中心となっているこの活動だが、将来彼らが社会人となる頃までに事業として成り立つような提案などをしていきたいとこれも勝手に考えています。
そうでなければその先も継続していけるような活動にはならないのでこの視点は非常に大事だと思っています。

ヤンゴンかるたプロジェクトが一体どこまでの活動になっていくのか。
是非皆さんご注目いただき暖かく応援していただければ幸いです。

それではまた明日。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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