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日本人コーヒー生産者が語るコロンビア

松尾彩香|コロンビア

12月はイベント盛りだくさんのコロンビア、どう過ごす?

manaemedia-iStock

コロンビア人にとってクリスマスは一年で最大のイベント。12月にはいった瞬間、待ってましたと言わんばかりに街が一気にクリスマスモードに切り替わります。

カトリック派のキリスト教信者が多いコロンビアでは、クリスマスは12月7日のel dia de las velitasと呼ばれる家の外にロウソクを灯す聖日から始まります。続いて12月16日から24日のノベナと呼ばれる9日間は、家族や友達の家、教会に集まって歌を歌い祈ります。そして12月24,25日は家族で過ごし、大晦日には親戚一同大集合。次の日まで飲んで歌って踊って一年を振り返ります。そして1月6日、東方三博士がキリストに贈り物を持ってきたと言われるこの日に子供達はプレゼントをもらい、やっとクリスマスが終了します。・・・長いですよね。

「クリスマス月間」とも言えるこの一ヶ月はたくさんの人と会い、たくさんお酒を飲みながら手をとりあって踊り、1年間どうもありがとうとハグを交わします。しかし今年はコロナウイルスの影響でこのように例年通りのクリスマスを過ごすことは難しくなりそうです。

長い長い外出禁止令が開けて街が少しずつ普通を取り戻しはじめた矢先、また感染者が増えて再びロックダウンとなってしまえばコロンビアの経済は大打撃を受ける事になるでしょう。そんなシナリオを回避するべく、政府はいくつかの制限を発表しました。

制限1・公共およびプライベートのイベントや集会の禁止

制限2・クラブやダンスホールの営業禁止

事前に許可をとっていれば営業可ですが、感染防止対策を徹底することが条件で、50人以上の入場はできません。

制限3・飲酒は家の中のみ

公共の場や商業施設内の飲酒は禁止。ただ販売は通常通り可能です。

制限4・国境閉鎖

12月1日から1月16日まで、ペルー、エクアドル、パナマ、ブラジル、ベネズエラとの陸路と海路が閉鎖されます。ただし、商業目的の運送などの例外はいくつかあります。

 

以上のような制限を設けつつも、国内旅行や買い物などには特に制限はありません。12月は多くの人がプレゼントを買ったり、年始に備えて様々な物を買い替えるため国内の消費が増加します。経済をまわす為なのかどうかは分かりませんが、ネットショッピングを推奨しつつも外出禁止令などは行わない予定です。

しかし県や自治体によってはさらに制限を厳しくするところもあり、例えばカルタヘナの感染者が多い地域では12月1日から15日まで外出禁止令と飲酒制限を設けています。そして、サンタンデール県では12月7日、24日、31日の夜11時から翌朝5時まで外出禁止令を出す事が発表されました。コロンビア第二の都市メデジンでも飲酒制限が検討されるなど、これから各地域での具体的な制限が続々と発表されていきそうです。

保健省はクリスマスの過ごし方について「同居している家族だけで過ごしましょう。60歳以上の方や基礎疾患のある方は家からは出ず、同居の家族以外と過ごすのは避けることを勧めます。もし誰かを呼ぶ場合は、マスクを常に装着し、一定の距離を保ちましょう。また外で会ったり家だったら窓をあけるなど換気を十分にし、過度のアルコール摂取は控えましょう。」とコメントしています。

  

コロンビアの現時点でのコロナウイルス感染者数は135万人、死者は約37,500人となっています。以前から第二波は11月の半ばにくると言われてきましたが、今のところ目立った感染者数の増加はなく上手くコントロールができている状態を保っています。しかしこれから次々と行われるイベントの過ごし方によっては近いうちに第二波がくることも否定する事はできないでしょう。2021年がどんな年になるかは、このクリスマスの期間をどう過ごすかで左右されるといっても過言ではないのかもしれません。

 

Profile

著者プロフィール
松尾彩香

コーヒー農家を営む元OL。コーヒーを栽培する一方で、コーヒー農家の貧困や後継者不足問題、コロンビアでの生活についてSNSを通じて発信。朝の一杯のコーヒーに潜む裏話から、日本ではあまり報じられないコロンビアの情勢まで幅広くお伝えします。

ブログ: http://campesinita.com

Twitter: @maon_maon_maon

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