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爆撃の下で約束された「未来」――ガザで結婚を夢見た若者たちの戦争のリアル

Voices From Behind the Wall

2025年12月17日(水)17時11分
サマ・アブシャイバ

2023年の10月7日は、ヒンドがドレスを受け取りに行き、マリクが結婚式場の下見をする予定の日だった。ところがこの日、ヒンドのいとこがイスラエルの爆撃で殺された。結婚式は、どんなにささやかな式であっても、戦争が終わるまでは不可能になった。

マリクの気持ちはすぐに、自分の結婚式よりも人命救助へと向かった。彼は救急救命士だから、ガザ市北部にあるシファ病院に駆けつけ、できるかぎり人命を救うのが自分の義務だと考えた。

そうなると、ヒンドには自分の家族と一緒にガザ中部のおばの家に行く以外に選択肢はなかった。ずっと近所で暮らしていたふたりが急に離れて暮らすことになり、ヒンドもマリクも不安な思いに苦しめられた。戦争が始まってからの2か月間は、時おり電話で話すのが唯一の慰めだった。


電話を待つ時間は、本当に苦しかったとヒンドは言う。心配のあまり心は重くしずんでいた。「彼に関するどんな知らせでも、ずっと待っていた」

だが開戦から2か月後に悲劇が起きた。民間人の負傷者の看護をしていたとき、近くで爆発があり、爆弾の破片がマリクの腹部に突き刺さった。肝臓の半分がひどく損傷し、破片は腰に刺さったままという重傷だった。それでもマリクは人命救助のために働き続けた。

「私がいくら休んでと言っても、それはできないと言い張った。けが人がいたら駆けつけるのが自分の役目だって」とヒンドは言う。

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