最新記事
英王室

「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になった英王妃カミラの責任感と愛に生きる「本当の姿」

FOR DUTY, FOR LOVE

2025年4月9日(水)14時31分
ジャック・ロイストン(英王室担当)
ベントレーのリムジンに乗るカミラ王妃

ベントレーのリムジンでミドルズブラに到着し、出迎えの人々に笑顔を見せるカミラ ANTONY JONES FOR NEWSWEEK

<泣き言も言わず、若い女性でも疲労困憊する大量の公務を一手に引き受ける77歳のカミラ王妃。何が王妃を精力的に活動にかりたてるのか──>

2月のいてつく朝、英イングランド北部の町ミドルズブラの一角に、ベントレーのリムジンが到着する。側近が外からドアを開けると、王妃陛下のショータイムの始まりだ。

コートと帽子に手袋をしたカミラ英王妃が子供たちの前に姿を見せると、大きな歓声が湧き上がる。子供たちは冬空の下、自分たちの「クイーン」をひと目見ようと待っていたのだ。カミラは今年、こうした場に数百回臨むことになる。


カミラが英王室の一員として国民の喝采を浴びるようになるまでの道のりは、あらゆる英王族の中で最も一筋縄ではいかなかったと言っても過言でないだろう。

皇太子時代のチャールズ国王との恋愛、チャールズと故ダイアナ妃の結婚、チャールズとダイアナの離婚、ダイアナの死、自身とチャールズの再婚......。日陰の存在だったカミラは、少しずつ表舞台へと歩を進めてきた。

その過程で大きな意味を持ったとよく言われるのは、2022年2月のエリザベス2世の発言だ。このとき女王は、将来チャールズが国王に即位した際には、妻のカミラが「クイーン(王妃)」と呼ばれることを望むと語ったのだ。女王が死去したのは、この年の9月のことだった。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落、5万円割れ AI関連株の下げが重し

ワールド

SNS情報提出義務化、米国訪問に「委縮効果」も 業

ビジネス

三菱UFJFG社長に半沢氏が昇格、銀行頭取は大沢氏

ビジネス

午後3時のドルは154円後半、米雇用統計控え上値重
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 10
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中