最新記事
スポーツ

ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セクハラ疑惑で3年間資格停止に反論「恋人同士だった」

2024年6月27日(木)16時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
韓国の女子フィギュア選手イ・ヘイン

2023年の世界選手権で銀メダルに輝いた韓国のイ・ヘインだったが……  ISSEI KATO - REUTERS

<キム・ヨナ以来、韓国選手として10年ぶりに世界選手権で表彰台に立った彼女に何が起きた?>

韓国フィギュアスケート連盟は、海外合宿期間中に酒を飲んで異性の後輩にセクハラをしたとして、6月20日付けで該当選手を3年間の資格停止処分にしたが、問題の選手が2023年世界選手権で銀メダルを獲得したイ・ヘインだったことが明るみになった。彼女が自らインスタグラムで告白したほか、あるメディアの単独インタビューを受けて、セクハラ疑惑のえん罪を訴えた。韓国メディア、韓国日報、毎日経済、YTNなどが報じた。

韓国女子フィギュア界の新星イ・ヘイン

問題は5月15〜28日、イタリアのヴァレーゼで行われていた韓国国家代表チームの遠征合宿で起きた。A選手とB選手が宿舎内で飲酒したことが発覚して、フィギュアスケート連盟のスポーツ公正委員会で審議され、資格が停止された。また連盟が2人の選手を調査していたなかで、飲酒以外に他の異性未成年者のC選手を、A選手の宿舎に呼び出しセクハラ行為が行われたことが確認されたという。

連盟はA選手とB選手にそれぞれ3年と1年の資格停止処分を言い渡し、C選手には異性の選手の宿舎を訪問したことが強化訓練規定に違反したものと判断し、けん責処分とした。さらに合宿訓練の責任者である指導者D氏には、選手団管理の不注意で3カ月の資格停止懲戒を下している。

一連の問題が報じられて以降、資格停止処分を受けた選手は誰かということが関心を集めていたが、ファンの間では参加した女子選手の中で大学生のイ·ヘインとユ・ヨン以外は全て中学生だったため、この二人が処分対象者だと囁かれていた。そして27日になってイ・ヘインが自ら資格停止処分を受けたことを告白した。

イ・ヘインは、韓国女子フィギュア界待望の新星としてここ数年活躍を見せている選手だ。キム・ヨナに憧れて8歳からスケートを始めて、めきめきと実力を発揮し、2017-2018シーズンにアジアフィギュア杯ノービスクラスで優勝、2019-2020シーズンのジュニアグランプリリガ大会・クロアチア大会で優勝した。2022-2023シーズンは、グランプリシリーズでは表彰台を逃していたが、四大陸選手権で優勝。これは韓国女子としてはキム·ヨナ以来14年ぶりの快挙だった。また世界選手権でも坂本花織に次ぐ2位と好成績を収めている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアが米国の送金非難、凍結資産裏付けの対ウクライ

ビジネス

再建中の米百貨店メーシーズ、24年通期の業績予想を

ワールド

アサド政権の治安部隊解体へ、シリア反体制派指導者が

ビジネス

アルバートソンズがクローガーとの合併中止 裁判所の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国 戒厳令の夜
特集:韓国 戒厳令の夜
2024年12月17日号(12/10発売)

世界を驚かせた「暮令朝改」クーデター。尹錫悦大統領は何を間違えたのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    韓国大統領の暴走を止めたのは、「エリート」たちの…
  • 5
    ノーベル文学賞受賞ハン・ガン「死者が生きている人を…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 8
    「糖尿病の人はアルツハイマー病になりやすい」は嘘…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    キャサリン妃が率いた「家族のオーラ」が話題に...主…
  • 1
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 2
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、妻の「思いがけない反応」...一体何があったのか
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社…
  • 5
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 6
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 7
    人が滞在するのは3時間が限界...危険すぎる「放射能…
  • 8
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 9
    キャサリン妃が率いた「家族のオーラ」が話題に...主…
  • 10
    無抵抗なウクライナ市民を「攻撃の練習台」にする「…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 9
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中