最新記事

アメリカ政治

トランプはいまだ健在か? 実力試される共和党予備選

2022年5月4日(水)12時10分
トランプ前米大統領

5月はトランプ前米大統領にとって、大統領退任後の政治的影響力が試される重要な月になる。11月の中間選挙に向け、トランプ氏が支持する候補者が共和党の予備選挙に臨んでいるためだ。4月23日、オハイオ州デラウェアで撮影(2022年 ロイター/Gaelen Morse)

5月はトランプ前米大統領にとって、大統領退任後の政治的影響力が試される重要な月になる。11月の中間選挙に向け、トランプ氏が支持する候補者が共和党の予備選挙に臨んでいるためだ。

オハイオ州、ペンシルベニア州、ノースカロライナ州では上院議員選の共和党候補者指名の獲得に向けて、トランプ氏支持候補者は活発で十分な資金を持つライバルに直面している。同氏はジョージア州の現職共和党知事に対する挑戦者も支援。この知事は、2020年の大統領選挙の敗北は不正行為の結果とするトランプ氏の主張に異議を唱え、同氏の怒りを買った経緯がある。

これらの候補者はトランプ氏が今年支持した連邦・州・地方選挙の150人以上の候補者の中で、最も注目度が高い。結果次第では24年の大統領選出馬をちらつかせる同氏の党支配が弱まる兆しとなる可能性もある。

共和党のストラテジスト、マイク・デュハイム氏は「彼にとって自身が共和党のキングメーカーであるという認識、そしておそらく現実を維持することが重要だ」とする一方、「トランプ氏の支持は依然として強力だが、難攻不落ではない」とも述べた。

ただ、指名を勝ち取っても11月8日の中間選挙での成功は保証されず、失策によって民主党が上院のわずかな過半数を維持する可能性もある。

世論調査によると、トランプ氏が支持した上院議員候補のうち、少なくとも1人、オハイオ州のJ・D・バンス氏は3日の予備選挙に向けてリード。しかし、ペンシルベニア州の医師メフメト・オズ氏は17日の予備選を前にライバルに差をつけられ、前上院議員のデービッド・パーデュー氏も24日の指名争いを前にジョージア州知事のブライアン・ケンプ氏に遅れをとっている。

トランプ氏が支持する候補者の結果が振るわなくても、コア層からの支持は減らないかもしれない。ロイター/イプソスの先週の世論調査では、共和党員の83%が前大統領を好意的に見ており、40%が彼を党を最もよく代表するリーダーだと答え、24年の大統領選指名候補のライバルとなりそうなフロリダ州のデサンティス知事の25%を大きく引き離した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米デル10%安、AI最適化サーバーのコスト高騰や競

ワールド

トランプ氏、ハリス前米大統領の警護打ち切り=当局者

ビジネス

7月の米財貿易赤字、22%増の1036億ドル 輸入

ビジネス

独CPI、8月速報は前年比+2.1%に加速 予想上
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまき…
  • 8
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 9
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 10
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中