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金融中国、仮想通貨の規制を強化 海外取引所のサービス提供禁止へ
中国人民銀行(中央銀行)は、暗号資産(仮想通貨)の取引を巡る違法行為を取り締まると表明、海外の取引所がインターネットを通じて中国本土の投資家にサービスを提供することを禁止する方針を示した。6月2日撮影(2021年 ロイター/Florence Lo)
中国が暗号資産(仮想通貨)の取り締まりを強化する。中国人民銀行(中央銀行)は24日、仮想通貨の取引を巡る違法行為を取り締まると表明、海外の取引所がインターネットを通じて中国本土の投資家にサービスを提供することを禁止する方針を示した。
人民銀行は、金融機関、決済会社、インターネット企業が仮想通貨の取引を手助けすることを禁止するとも表明。そうした行為のリスク監視を強化する方針を示した。
人民銀行はウェブサイトに掲載した声明で「人々の財産を守り、経済・金融・社会の秩序を維持するため、仮想通貨の投機、関連する金融活動、不正行為を断固として取り締まる」と表明した。
国家発展改革委員会(発改委)も24日、全国でマイニング(採掘)の取り締まりに乗り出すと表明した。
発表を受けてビットコインは5.8%下落し4万2290ドルとなった。イーサやXRPも下げている。
仮想通貨ブローカー、エニグマ・セキュリティーズの調査責任者ジョセフ・エドワーズ氏は「仮想通貨市場は全体的に極めて脆弱。この種の下押し要因でパニック状態になる。仮想通貨は中国では引き続きグレーエリアに存在する」と述べた。
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