最新記事

ロックダウン

豪シドニーでコロナ規制徹底へ軍追加派遣 首都キャンベラも1年ぶりのロックダウン

2021年8月12日(木)13時11分
ロックダウン下のシドニーの街頭

豪ニューサウスウェールズ(NSW)州の州都シドニーでは、新型コロナウイルスのデルタ型変異株の拡大阻止に向け、ロックダウン(都市封鎖)への違反を取り締まる警察の権限が強化され、軍の要員が追加で派遣される見通し。写真はロックダウン下のシドニーの街頭。今年8月9日に撮影。(2021年 ロイター/Loren Elliott)

豪ニューサウスウェールズ(NSW)州政府は12日、新型コロナウイルスのデルタ型変異株の拡大阻止に向け、州都シドニーでロックダウン(都市封鎖)を徹底するため軍の要員を追加派遣すると発表した。首都キャンベラでも、1年余りぶりに市中感染が確認され、12日夜から1週間のロックダウン(都市封鎖)を実施する。

シドニーでは7週間にわたるロックダウンにもかかわらず感染拡大が続いている。シドニー以外の都市でも複数の感染が確認されており、制御不能の感染拡大が起きているとの懸念が高まっている。

ベレジクリアン首相は会見で、軍の追加投入で規制破りの取り締まりを強化する方針を示した。

ダットン国防相の報道官はロイターに、NSW政府から近いうちに追加派遣を正式要請する方針を聞いていると語った。

シドニーでは、感染状況が最も深刻な地区で自宅隔離命令の順守を徹底するため、武器を持たない軍の要員約580人が既に警察の支援に当たっている。

NSW州がこの日発表した新規感染者は345人。前日は344人だった。また90代の男性2人の死亡が報告された。

隣接するビクトリア州の新規感染者は21人で、前日の20人から増加した。

同州当局は11日、州都メルボルンのロックダウンを19日まで7日間延長した。

オーストラリアでワクチン接種を完了した割合は約24%。専門家は、接種率が上がるまでロックダウンを繰り返す状況が続くとみている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英建設業PMI、11月は39.4 20年5月以来の

ワールド

ウクライナ軍撤退なければ、ドンバス地方を武力で完全

ビジネス

アングル:長期金利2.0%が視野、ターミナルレート

ワールド

中国、レアアース輸出ライセンス合理化に取り組んでい
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 3
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国」はどこ?
  • 4
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 8
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 9
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中