最新記事

感染症対策

アルメニア、無料コロナワクチン接種に隣国イランの観光客が殺到

2021年7月21日(水)09時28分
アルメニアの首都エレバンでワクチン接種を待つイラン人ら

新型コロナウイルスワクチンが不足しているイランから、観光客として隣国アルメニアを訪れて無償で接種を受けるイラン人が増加している。アルメニア観光当局のデータで明らかになった。ワクチン接種を待つイラン人ら、アルメニアの首都エレバンで撮影(2021年 ロイター/Artem Mikryukov)

新型コロナウイルスワクチンが不足しているアルメニア、無償のコロナワクチン接種にイラン人観光客が殺到イランから、観光客として隣国アルメニアを訪れて無償で接種を受けるイラン人が増加している。アルメニア観光当局のデータで明らかになった。

アルメニアは、ロシアのスプートニクV、中国のコロナバック、およびアストラゼネカ社のワクチンを承認しており、当初は海外からの渡航者全員に無償接種していた。

アルメニア観光委員会によると、6月に同国を訪れたイラン人は8500人超で、1カ月前の5000人から増加した。

同委員会の副委員長は、「ワクチン観光を開発する特別な計画はなく、偶然こうなった」と説明し、インドからも無償の接種を受けにきていると付け加えた。一方、「ワクチン需要はわが国の旅行代理店に商機をもたらしており、われわれはそれを活用するよう促している」と述べた。

アルメニアのテレビは先週、首都エレバンの移動接種会場に長蛇の列を作るイラン人を報道。路上で何日も夜を過ごして順番を待ったと語る複数のイラン人観光客を紹介した。

こうした事態を受け、当局は接種に関する規則を変更。7月15日から外国人に接種されるワクチンはアストラゼネカのみとなり、アルメニアに10日間滞在してからでなければ接種対象者の資格が得られなくなった。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

金融政策の具体的手法、日銀に委ねられるべき=木原官

ワールド

トランプ氏、ローマ教皇の批判に反発 「犯罪に弱腰」

ワールド

アングル:スペインで米国人の住宅購入増加、背景にト

ワールド

トランプ政権の一律10%関税、貿易裁が合法性に疑義
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 2
    新しいアメリカンドリームは「国外移住」...5人に1人が海外を希望する時代
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 5
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 6
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 7
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 10
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 8
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中