最新記事

コロナワクチン

プーチン、自国製コロナワクチンで軽い副反応 国民の接種への抵抗感増加?

2021年3月29日(月)12時30分
ロシアのプーチン大統領

ロシアのインタファクス通信によると、同国のプーチン大統領(写真)は放送局「第1チャンネル」のインタビューで、23日に新型コロナウイルスワクチンの2回接種の初回分を受けた後、軽い副反応があったと明らかにした。モスクワの露大統領府で24日撮影。大統領府提供(2021年 ロイター)

ロシアのインタファクス通信によると、同国のプーチン大統領は28日、放送局「第1チャンネル」のインタビューで、23日に新型コロナウイルスワクチンの2回接種の初回分を受けた後、軽い副反応があったと明らかにした。翌朝起床した際、軽い筋肉痛を感じたという。

「体温を計ってみたら平温だった」と語った上で、注射された部位に違和感もあったとした。

ロシアでは国産承認第1号の「スプートニクV」を中心に計3種類のコロナワクチンが接種されているが、プーチン氏は自分がどのワクチンを打たれたのかは明らかにしなかった。接種した医師が知っているとだけ語った。

ロシア大統領府は同国で接種を開始した昨年12月に、プーチン氏も接種を受けることを決めたと発表していた。同氏は遅延の理由について、接種を受ける予定だったワクチンと混合する必要があったためだとした。その上で、3種類のワクチンはどれもほぼ同等だと述べた。

ロシアの独立系世論調査機関レバダセンターによると、3月1日時点で国民の3分の2近くはスプートニクVの接種を受けたくないと考えており、回答者の大半は副反応を主な理由に挙げている。

プーチン氏は22日に、人口約1億4400万人のうちこれまでに約430万人がワクチン接種を2回目まで済ませたとしていた。同国のコロナ感染者はこれまでに450万人を超えている。

プーチン氏は、今年の夏の終わりまでにロシアが集団免疫を獲得し、コロナ関連の制限措置を解除できると期待しているとも述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・フィット感で人気の「ウレタンマスク」本当のヤバさ ウイルス専門家の徹底検証で新事実
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日産が追浜工場の生産終了へ、湘南への委託も 今後の

ビジネス

リオ・ティント、鉄鉱石部門トップのトロット氏がCE

ワールド

トランプ氏「英は米のために戦うが、EUは疑問」 通

ワールド

米大統領が兵器提供でのモスクワ攻撃言及、4日のウク
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 2
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 5
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 6
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 7
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 8
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中