最新記事

パンデミック

イラン、新型コロナ感染・死者数が記録的水準 テヘランの学校・図書館・モスクを閉鎖

2020年10月6日(火)11時51分

イラン保健省は同国の新型コロナウイルス感染者数と死者数が記録的高水準に達しており、ほぼ全土が最大警戒レベルの「赤」の状態にあると明らかにした。テヘランで9月撮影(2020年 ロイター/Majid Asgaripour/WANA )

イラン保健省は5日、同国の新型コロナウイルス感染者数と死者数が記録的高水準に達しており、ほぼ全土が最大警戒レベルの「赤」の状態にあると明らかにした。対策チームのメンバーの1人は、国民が規則を軽視すれば野外病院が必要になる可能性があると警告した。

保険証のラリ報道官は国営テレビに対し、警戒レベルは31州中26州が最も警戒すべき「赤」、4州が2番目の「オレンジ」だと述べた

報道官によると、過去24時間に確認された新規感染者数は過去最大の3902人、累計では47万5674人。

過去24時間に確認された死者数は、7月28日の1日当たりの最多記録に並ぶ235人となった。累計では2万7192人。

当局者らは、多くの人がマスク着用規則を無視しているほか、ロックダウン(都市封鎖)を旅行の機会に活用する家族が出るなど感染拡大を助長しており、病院はほぼ満杯だと訴えている。

対策チームのメンバーはウェブサイトのKhabaronlineに対し、「人々が週末の旅行を続ければ、患者を野外病院に収容せざるを得なくなる可能性がある」と述べた。

首都テヘランでは3日、急速な感染拡大を抑制する対策の一環として、学校、図書館、モスク(イスラム教礼拝所)その他の公共施設が1週間の閉鎖に入った。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・大統領を救え! トランプのコロナ治療計画、「抗体カクテル」を使用
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ



ニューズウィーク日本版 2029年 火星の旅
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月20日号(5月13日発売)は「2029年 火星の旅」特集。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独ZEW景気期待指数、5月はプラス転換 予想も上回

ビジネス

ホンダ社長、日産との統合協議再開「当分もうない」

ビジネス

世界経済の不確実性、貿易戦争終結でも続く=アイルラ

ワールド

パキスタン、インドの攻撃で約50人死亡と発表 40
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中