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感染第2波

東京都、新型コロナウイルス新規感染206人 3日連続200人台、感染拡大に歯止めかからず

2020年7月11日(土)21時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真は6月24日、東京・西新宿で。REUTERS / Issei Kato

11日、都内で新たに206人の新型コロナウイルス陽性者が確認された。共同通信など国内メディアが報じた。
陽性者が3日連続で200人を超え、この1週間合計では1067人と感染拡大に歯止めがかからない状態だ。

この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて144人で全体の約7割、また感染経路が不明な人は101人で約5割を占めている。

これで都内で確認された陽性者の合計は7721人、東京アラートを解除し休業要請などの規制を緩和した6月11日以降の陽性者は2058人となった。

PCR検査での陽性率も高まり感染第2波の懸念

東京都では6月に入り徐々に感染者の数が増え出し、6月下旬から50人を超える日が続き、7月2日から6日間連続で100人を超えるようになっていた。8日は75人と2桁に下がったが、9日には再び3桁台、しかも過去最多の感染者数を記録するようになった。

連日100人を超える感染者が確認される背景として、新宿・歌舞伎町のホストクラブなど接待を伴う飲食店が従業員に対して集団検査を受けさせていることもあるが、PCR検査の陽性率は5月21日の0.8%から徐々に増え出しており、8日の時点で5.8%となっており、感染第2波が懸念されている。

また、11日は神奈川県でも緊急事態宣言解除後で最高となる34人の陽性者が確認されたほか、埼玉県で35人、千葉県で13人の陽性者が確認さえており、規制緩和が進むとともに首都圏での感染が拡大していることを裏付ける形となっている。

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数

 

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

 

感染者の現在の状況

*チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
 

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