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感染症対策

フィリピン、首都抱えるルソン島で市民に自宅待機措置 人口の半分が活動停止に

2020年3月16日(月)19時28分

フィリピン政府は、首都があるルソン島全域で市民に厳格な自宅待機措置を適用し、仕事や移動を止めるよう呼び掛けた。写真はマニラで11日撮影(2020年 ロイター/Eloisa Lopez)

フィリピン政府は16日、首都があるルソン島全域で市民に厳格な自宅待機措置を適用し、仕事や移動を止めるよう呼び掛けた。新型コロナウイルスの感染拡大への対応で、全人口の半分が活動停止状態となる。

パネロ大統領報道官によると、市民は直ちに自宅にとどまることが義務付けられる。食料品や医薬品は配送を利用し、不可欠なサービスを除き市民の移動や仕事が停止される。

制限が完全に実施されると、アジアでは最も厳しい措置となる。フィリピンで確認された新型ウイルス感染者は140人で、10日前の3人から急増した。死者は12人。

先週末から始まった首都マニラへの出入り禁止の拡大措置となる。

ドゥテルテ大統領はこのあと国民向けに演説する予定。

[マニラ 16日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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