最新記事

新型コロナウイルス

米政府、新型コロナウイルス対策で1億ドル支援 クルーズ船運営会社、中国国民の乗船禁止へ

2020年2月8日(土)11時22分

ポンペオ米国務長官は新型コロナウイルス感染拡大に対処するため、中国や感染の影響を受けている国に最大1億ドルを拠出する用意があると表明した。写真は1月29日撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

ポンペオ米国務長官は7日、新型コロナウイルス感染拡大に対処するため、中国や感染の影響を受けている国に最大1億ドルを拠出する用意があると表明した。

ポンペオ長官は声明で「感染拡大への対応で米国の強いリーダーシップを示すものだ」と強調した。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務総長によると、新型コロナウイルスによる中国国内での死者は7日時点で637人に達した。同ウイルスについて早期から感染拡大の危険性を指摘し、新型肺炎で同日死亡した中国の医師も含まれる。

中国国内での感染者は計3万1211人。ロイターの算出によると、中国国外では27カ国・地域に拡大し、320人の感染が確認されている。

テドロス事務総長は「この2日間で中国国内での感染者数が鈍化していることは朗報だが、深読みすべきではない」とし、「今後感染例が再び増加する可能性はある」と慎重な見方を示した。

こうした中、クルーズ船運営大手ロイヤル・カリビアン・クルーズは「過去15日以内に中国、香港、マカオに渡航もしくは通過した顧客および乗務員はわれわれのクルーズ船への乗船は許可されない」とする声明を発表。さらに「中国、香港、マカオのパスポート保有者の乗船も許可しない」とした。

米ニュージャージー州当局によると、この日同州に接岸したロイヤル・カリビアンのクルーズ船に乗っていた約20人が新型ウイルスのスクリーニング検査を受け、4人が病院に搬送されたという。

台湾保健当局は週明け10日から、中国本土の大半の都市への航空便の運航を4月29日まで停止すると発表した。北京、上海、成都、厦門(アモイ)への運航は当面継続する。さらに、10日以降に中国、香港、マカオを経由し台湾に到着する旅行者は14日間隔離されるという。

トルコはこの日、中国からのすべての家畜および動物性脂肪の輸入を停止すると発表した。また、保健当局によると、中国から退避した取る国民61人から感染は確認されていないという。

カナダでは、新型ウイルスの震源地とされる中国・湖北省武漢市から退避した同国の国民176人を乗せたチャーター機がオンタリオ州の空軍基地の到着した。同国の保健当局によると、症状が出ている人はいない。また、米国務省のチャーター機で退避したカナダ国民39人も到着した。帰国者は全員、14日空軍基地内に隔離される。カナダ政府のチャーター機2機目は10日に武漢を出発する予定という。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「AIよ、うちの商品に注目して」、変わる

ワールド

エアバス、A320系6000機のソフト改修指示 A

ビジネス

ANA、国内線65便欠航で約9400人に影響 エア

ワールド

アングル:平等支えるノルウェー式富裕税、富豪流出で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 5
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 6
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 7
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 10
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中