最新記事

トラベル

ハリー・ポッターのクラシックな生家に泊まれる!

Spend The Night in Harry Potter's Childhood Home on Airbnb

2019年11月6日(水)18時26分
スー・キム

ハリーが生まれ、父ジェームズ、母リリーと共に暮らした家がAirbnbに deverehouse.co.uk

<石造りの螺旋階段や最古の衣装戸棚、狩人の彫刻が入った玄関などが迎える歴史的な邸宅がAirbnbになった>

『ハリー・ポッター』シリーズのファンに朗報だ。主人公ハリーが幼少期を過ごした家に泊まる夢が現実になったのだ。撮影でロケ地に使われた家が、民泊情報サイトAirbnb(エアビーアンドビー)に登場し、一般の人でも宿泊が可能になった。

その家は、イングランド東部のサフォーク州にあるデヴィア・ハウス(De Vere House)。映画の中では、ハリーが生まれ、父ジェームズ、母リリーと共に暮らした場所。だがその後、両親はヴォルデモート卿に殺され、幼いハリーが1人残される。

この歴史的な邸宅は、ラベンハムという村の中心部に位置している。300軒を越える建物が、中世そのままのたたずまいを残して保存されている村だ。邸宅のウェブサイトによれば、映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』では、ハリーが生まれたゴドリックの谷にある村という設定で使われた。

ウェブサイトには、以下のように記されている。「ハリー・ポッター作品の撮影では、デヴィア・ハウス内のさまざまな場所がカメラに収められ、巧みな編集により、架空のゴドリックの谷全体が創造された。撮影が行われたのは夏の間だったが、冬という物語の設定に合わせて、特殊効果チームが雪を加えた(さらに、邸宅の表に面した窓にはクリスマスツリーを貼り、バックにはクリスマスキャロルを流した)」


由緒正しい建築

Airbnbによると、デヴィア・ハウスには四柱式ベッドを備えたベッドルームが2室あり(「ザ・ジョン・デヴィア・ルーム」と「ザ・レディー・エリザベス・ハワード・ルーム」)、それぞれにバスルームが付いている。中庭を臨むリビングルームには暖炉もある。

Wi-Fiやテレビを追加料金なしで利用できるほか、邸宅の本館にあるダイニングルームでイギリス式の朝食が供される。また、宿泊客向けの専用玄関から24時間いつでも出入りできる。

デヴィア・ハウスの宿泊料は1泊187ドル(約2万円)で、最低2泊が条件だ。

デヴィア・ハウスは、14世紀から17世紀にかけてデヴィア家がラベンハムに所有していた3つの邸宅のうちの1つだった。

かつての大広間は、建築的・歴史的価値から登録遺産となっている。「オクスバラ・ホールから続く石づくりの螺旋階段、この国に残るものの中では最古となる衣装戸棚の遺構、当時のままに残された中世の壁画、狩人の彫刻を備えた格調高い表玄関(15世紀初頭にまで遡る)、さらには第13代オックスフォード伯爵ことジョン・デヴィアの紋章(イノシシ、星、羊毛用締め具、天秤があしらわれている)......」と、ウェブサイトはいう。

建物内外にある15世紀の梁(はり)の大半、そしてレンガ積みの壁のいくつかは「500年以上前とほとんど変わらない姿をとどめている」と、ウェブサイトは解説している。

<参考記事>【再録】J・K・ローリング「ハリー・ポッター」を本音で語る
<参考記事>米国でミレニアル世代を中心に「魔女」が急増中、その理由とは

(翻訳:ガリレオ)

20191112issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

11月12日号(11月6日発売)は「危ないIoT」特集。おもちゃがハッキングされる!? 室温調整器が盗聴される!? 自動車が暴走する!? ネットにつなげて外から操作できる便利なスマート家電。そのセキュリティーはここまで脆弱だった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハマス、カイロに代表団派遣 ガザ停戦巡り4日にCI

ワールド

フランスでもガザ反戦デモ拡大、警察が校舎占拠の学生

ビジネス

NY外為市場=ドル/円3週間ぶり安値、米雇用統計受

ビジネス

米国株式市場=急上昇、利下げ観測の強まりで アップ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中