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ロシア疑惑、一部政府閉鎖、株価暴落──トランプはまだ終わらないのか?

Trump: ‘I’m Doing Great, but It's War Every Day'

2018年12月25日(火)13時38分
ジェシカ・クウォン

それでもトランプは一貫して、大統領としての職務は全て上手くいっているかのようなツイートをし続けてきた。

12月23日夜、トランプは自らを称賛したフォックス・ニュースの番組司会者の言葉を引用し、次のようなツイートを投稿した。「『大統領は素晴らしい。彼は必ずやこの新しい環境で成功するだろう』 タミー・ブルースとスティーブ・ヒルトン、ありがとう。大統領ハラスメントが就任直後から続いているというのに!」

12月24日の朝には「アメリカは再び尊敬されている!」と投稿。「米経済が抱える唯一の問題はFRBだ」と主張した。

「FRBは相場感覚がなく、貿易戦争やドル高の必要性を理解せず、国境の壁問題で民主党が政府機関を閉鎖したことすら理解していない」として、一連の問題についてFRBに責任を転嫁。「FRBは、力は強いがパターの感覚がないためスコアが上がらないパワーゴルファーのようだ」と批判し、(トランプが反対していた)利上げをしてこの株価下落を招いたFRBに対する怒りを爆発させた。

トランプが自分の言うことを聞かないジェローム・パウエルFRB議長に怒って彼を解任する可能性もある、と米有力紙は報じている。もしそうなれば、中央銀行たるFRBの独立性は地に落ち、それこそ地獄の釜の蓋を開けることになりかねない。

(翻訳:森美歩)

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