最新記事

貿易戦争

BMW、米国工場製の中国向け車値上げへ 各メーカー貿易戦争で困難に直面

2018年7月7日(土)10時42分

7月6日、独自動車大手BMWは、中国が導入した米製品に対する25%の関税措置の影響を完全に吸収することは不可能で、米国から中国に輸出する車両の価格を引き上げざるを得なくなるとの見解を示した。写真は同社のロゴ。NY市で3月撮影(2018年 ロイター/Shannon Stapleton)

独自動車大手BMWは6日、中国が導入した米製品に対する25%の関税措置の影響を完全に吸収することは不可能で、米国から中国に輸出する車両の価格を引き上げざるを得なくなるとの見解を示した。

声明で、中国に輸出される米国産の車両について「必要な価格引き上げについて現在算出している」とし、後日発表するとした。

BMWは、利益率の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)「X4」「X5」「X6」やクロスオーバーモデルを中国に輸出している。

コンサルタント会社ATカーニーの幹部は、自動車各社がすでに米鉄鋼・アルミニウム関税に対応し、トランプ大統領が欧州連合(EU)から輸入する車両に最大25%の関税を課す可能性にも直面していると指摘。トランプ氏は、北米自由貿易協定(NAFTA)脱退も辞さない構えだ。

同幹部は「自動車メーカーはまさに今、かなりの障害が発生する可能性に直面している」と話す。

ドイツ自動車大手ダイムラーは先月、今年の利払い・税引き前利益(EBIT)が「昨年をやや下回るだろう」との見通しを示した。中国が米国からの輸入車に関税を課すことから、「メルセデス・ベンツ」のSUV販売が打撃を受けるためと説明している。

ダイムラーの広報担当者は、関税状況を注視しているとしつつ、価格戦略についてコメントしなかった。

米ゼネラル・モーターズ(GM)は、中国で製造したSUVの「ビュイック・エンビジョン」を米国に輸入するが、関税対象となった。

GMの広報担当者は、米国内のエンビジョン販売価格引き上げについて決定した事項は無いと説明した。

[デトロイト 6日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 習近平独裁の未来
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月17号(2月10日発売)は「習近平独裁の未来」特集。軍ナンバー2の粛清劇は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」強化の始まりか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米台、関税引き下げと米国製品の購入拡大で最終合意

ワールド

NATO加盟国、ウクライナ支援強化 総額350億ド

ビジネス

米国株式市場=急落、AI懸念でハイテク株売り強まる

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、経済指標が強弱まちまち 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 3
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中