韓国サムスン電子は30日、第2・四半期の営業利益が19倍に増加し、過去最高を記録したと発表した。人工知能(AI)向け半導体の底堅い需要がモバイル事業の業績低迷を相殺した。半導体部門の営業利益が250倍超に急増する中、AI向け半導体需要は引き続き旺盛で、2027年には供給逼迫が一段と悪化する見通しを示した。

半導体部門の営業利益は89兆2000億ウォン。

サムスンのメモリー事業担当のキム・ジェジュン副社長は、アナリストとの電話会見で「27年の供給不足は今年より悪化する見通しで、28年にも継続する見込みだ」と述べた。

決算発表を受け、サムスン株は一時8%急伸し、中盤は約4%高で推移している。

サムスンは声明で「26年下期のメモリー事業は、AIインフラ投資の継続とエージェント型AIの普及拡大を背景に、サーバー向けを中心に堅調な需要が見込まれる」と表明。

「モバイルやPC向けで需要が一部鈍化するものの、市場は供給不足の状態が続くと予想される」とした。

一方、半導体価格の高騰はモバイル部門の重しとなり、同部門は7000億ウォンの営業損失を計上した。四半期ベースで初の赤字となる。

イートロ(eToro)のアナリスト、ジョシュ・ギルバート氏は「サムスンの一方を潤している半導体が、今や他方に打撃を与えている。同グループはメモリー価格やハイパースケーラー需要の持続性を巡り、かつてないほど大きなリスクにさらされている」と述べた。

全体の営業利益は89兆5000億ウォン(619億8000万ドル)で、同社が示した見通しの89兆4000億ウォンとほぼ一致し、前年同期の4兆6800億ウォンから大きく増加した。

売上高は前年同期比130%増の171兆5000億ウォン。

競合のSKハイニックスは29日、好調な四半期決算を発表したが、市場の高い期待には届かなかった。

[ロイター]
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