最新記事

朝鮮半島

米ペンス副大統領、韓国文大統領と会談 米は北朝鮮へ圧力続けると強調

2018年2月9日(金)10時39分

2月8日、米国のペンス副大統領は、自身が出席予定の平昌冬季五輪の開会式に先立ち、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。会談の冒頭、ペンス氏は、北朝鮮に強い圧力をかけて、核・弾道ミサイル開発を断念させるという目標は米国と韓国と共有するものであり、米国の決意は揺らがないと述べた。青瓦台で会談するペンス副大統領(左)と文大統領(右)。代表撮影(2018年 ロイター)

米国のペンス副大統領は8日、自身が出席予定の平昌冬季五輪の開会式に先立ち、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。

会談の冒頭、ペンス氏は、北朝鮮に強い圧力をかけて、核・弾道ミサイル開発を断念させるという目標は米国と韓国と共有するものであり、米国の決意は揺らがないと述べた。

ペンス氏は先に、米政府が間もなく、北朝鮮に対する「かつてないほど厳しい経済制裁」を公表すると明らかにしていた。一方、韓国政府は五輪を機に南北融和を進めたい意向だ。

文大統領は、平昌五輪に合わせて北朝鮮が派遣する代表団のメンバーと10日に会談する予定で、その中には金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正・党第1副部長も含まれる。

韓国の大統領と北朝鮮の金氏一族の一員が会談するのは2007年の南北首脳会談以来。

ペンス副大統領は今週、北朝鮮側と接触する可能性に含みを持たせる発言をしたが、ホワイトハウス報道官は8日、ペンス氏あるいは五輪閉会式に出席するイバンカ・トランプ大統領補佐官が金与正氏と会談する可能性を否定した。

一方、北朝鮮は8日、正規軍創設70周年を記念する軍事パレードを平壌で実施。国営メディアによると、式典には金正恩氏や側近らが出席した。

[ソウル 8日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国で「南京大虐殺」の追悼式典、習主席は出席せず

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット

ビジネス

アングル:トランプ関税が生んだ新潮流、中国企業がベ

ワールド

アングル:米国などからトップ研究者誘致へ、カナダが
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 6
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 9
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中